2015年1月17日

新しいコトバえんぴつ

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文豪のコトバを刻んだオリジナル鉛筆「コトバ鉛筆」

しばらくお休みしていましたが、装いもあらたに復活しました。

個人的にもとても好きな商品なので、なんだかとてもうれしいです。

以前人気の高かったコトバを4つと新たにひとつ、計5種類になりました。

ひとつひとつご紹介させて頂きますね。

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コトバえんぴつ ライトブルー/文字 黄土色(2B)

宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」ジョバンニとお母さんの会話の中のひとつを

少し変えてプリントしてあります。

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「そうだ。今晩は銀河のお祭だねえ」
「うん。ぼく牛乳をとりながら見てくるよ。」
「ああ行っておいで。川へははいらないでね。」
「ああぼく岸から見るだけなんだ。一時間で行ってくるよ。」
「もっと遊んでおいで。カムパネルラさんと一緒なら心配はないから。」
「ああきっと一緒だよ。お母さん、窓をしめて置こうか。」
「ああ、どうか。もう涼しいからね」

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また読み返したくなりますねー。

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ピンク/文字 黄土色(2B)

立原道造の「ガラスの向こうで」の一節。

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ガラスの向こうで
朝が
小鳥とダンスしてます
お天気のよい青い空

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ナチュラル/文字 レッド(HB)

萩原朔太郎の「青猫」に収録されている「怠惰の暦」の中の一節。

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いくつかの季節はすぎ
もう憂鬱の櫻も白つぽく腐れてしまつた
馬車はごろごろと遠くをはしり
海も 田舍も ひつそりとした空氣の中に眠つてゐる
なんといふ怠惰な日だらう
運命はあとからあとからとかげつてゆき
さびしい病鬱は柳の葉かげにけむつてゐる
もう暦もない 記憶もない
わたしは燕のやうに巣立ちをし 
さうしてふしぎな風景のはてを翔つてゆかう。
むかしの戀よ 愛する猫よ
わたしはひとつの歌を知つてる
さうして遠い海草の焚けてる空から 
爛れるやうな接吻(きす)を投げよう
ああ このかなしい情熱の外 どんな言葉も知りはしない。

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ナチュラル/文字 グリーン(HB)

稲垣足穂の「一千一秒物語」たくさんあるお話の中のどこかに

このコトバがあります。

今手元に文庫がないので、後日探してみます。すみません。

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そして今回新しくできたのがこちら。

ホワイト/文字 ブラック(HB)

中原中也の「宿酔」の中の一節。

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朝、鈍(にぶ)い日が照ってて 風がある。
千の天使が バスケットボールする。
私は目をつむる、かなしい酔いだ。
もう不用になったストーヴが 白っぽく銹(さ)びている。
朝、鈍い日が照ってて 風がある。
千の天使が バスケットボールする。

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今回は中原中也を入れたいなぁと、久しぶりにページをめくると

もういろいろ懐かしくて胸がいっぱいに・・・。

鉛筆軸の色、文字の色、コトバ、その組み合わせを考えるのは楽しい作業ですが

仕上がりを見るまではいつも不安です。

でも今回の中原中也の白軸に黒文字、ぱきっとかっこよく仕上がったのでとてもうれしいです。

ぜひ可愛がってくださいね。

コトバ鉛筆を可愛がってくれている(ありがとう!)山口のロバの本屋さんでも取り扱って頂きます。

最後に、今回は制作費の値上がりによりどうしても価格を変更せざるおえませんでした。

少し残念ですが、どうぞよろしくお願い致します。

webshop→オリジナル商品

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